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踊るように寝て、眠るように食べる【著者サイン本】(著:ひらいめぐみ)
¥1,320
作家・ひらいめぐみさんの日記&エッセイZINE。 2022年10月31日から2023年3月31日までの日記と、その日記に登場した「もの」や「こと」をテーマに書き下ろしたエッセイ6篇を収録。 チャーミングでユニークな視点が光る一冊です。 (2025年4月第四刷発行/A6判/134ページ) * 【以下、本文より一部抜粋】 十一月二十日(日) ダンダダンの麻婆豆腐がすっごくおいしくて、おもわず心の中に味をメモした。「麻婆豆腐」って、字だけ見るとなんかこわい。縦方向の線と横方向の線がごちゃごちゃってなってて、めちゃくちゃ荒れてる手相みたいだ。 一月二十九日(日) 花束を抱えて歩いて帰るのがすきだ。わけもなく、じんわりとうれしくなるから。右手には花束を抱え、左手にはスーパーの袋を下げ、住宅街の中を歩く。風もなく、穏やかな夜。ふと空を見上げると、ほぼ真上に月が浮かんでいた。自分がいなくなったら、このなんでもない時間ごと、なくなってしまうんだな、と思うと、ふいにさみしくなる。喜怒哀楽だけじゃない、穏やかで凪の感情を抱いているときのわたしを、誰かが覚えてくれるのだろうか。 二月一日(水) お店を出ると、のぞむくんが「あの人風鈴好きそうな人だね」と言い「風鈴好きそうな人?」と聞き返すと、「風鈴」ではなく「古着」だった。そうだよね、風鈴好きそうな人ってなかなかいないよね、と自分の聞き間違いにげらげらしながら近くの郵便局へ寄ると、なんとほんとうに風鈴が好きそうな人がいた。 三月十二日(日) 電車を乗り継ぎ、つくば駅へ。えもさんとこうめいさんと、夜ごはんを食べに行く。うれしい話、ここだけの話。帰りはお母さんに駅まで迎えに来てもらい、帰宅。お酒を少し飲んだせいか、少しだけお腹が空いてると言うと、「カレーあるよ」との耳寄り情報が入る。実家を出て以来、たまに帰っても「せっかくだから」と晩ごはんはスーパーのお寿司だったり、お正月だからとお雑煮だったりするので、「もう、お母さんが作るカレーを食べられることはないかもしれないな」と少し前に寂しく思っていたばかりだった。普通に食べられた。うれしい。ふかふかの布団で眠る。 ------------------------- 〈収録作品〉 日記(2022年11月1日〜2023年3月31日) 名付け親 果物一軍選手権 旨みは横に増さない 日本に初めて来た日 変わらない 饒舌な生きもの あとがき ------------------------- ※本書籍はhayaoki booksの刊行物ではございません
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【2冊セット】ロイヤル日記・NIKKI NIKI【著者サイン本】(著:佐々木里菜)
¥2,090
“大人になってうれしいことは、好きなときに好きな人とファミリーレストランに行けること。” 『ロイヤル日記』は、写真家・佐々木里菜さんによる日記本。タイトルの通り、ファミリーレストランの「ロイヤルホスト」に行った日の日記を集めたZINEです。 家族と、たまに会う友人と……。ささやかでたしかな幸せの気配に満ち溢れた一冊。 『ロイヤル日記』の制作時期に書かれた日記をまとめたミニミニ日記本『NIKKI NIKI』とのセット販売でお届けします。 (ロイヤル日記:2024年12月刊行/B6判/48ページ) (NIKKI NIKI:2024年12月刊行/A6判/8ページ) 【著者プロフィール】 佐々木里菜 1991年生まれ。宮城県仙台市出身。2019年より商業写真家として活動する傍ら、2022年に『緊急事態宣言下における写真と日記と短歌の壁新聞ZINE』、2022年に『パートタイム・コメット』を自費出版にて発行。 === 『ロイヤル日記』 暑すぎた2024年の夏の終わり、『ロイヤル』なファミリーレストランことロイヤルホストに行った日だけで構成された日記本。たとえ同じお店でも、一緒に行く人、時間、外の天気、自分の気持ち、食べるもの。それだけで全く違う一日になる。『ロイヤル』に行った日は、長すぎる日記を書いてしまう。大人になってうれしいことは、好きなときに好きな人とファミリーレストランに行けること。今まで誰にも見せられなかった長い日記を7篇収録。 目次 ・2024.08.22 父と母と深夜の仙台根岸店 ・2024.08.27 ベルリンからの友と実家のような中野店 ・2024.09.05 オフィスレディの昼休憩と新宿店 ・2024.09.07 九月七日と銀座インズ店 ・2024.09.16 ステーキといちごのティラミスと駒沢店 ・2024.09.26 閉店アナウンスと木曜夜の神楽坂店 ・2024.09.27 雨のコスモドリアと九段下店 === 『NIKKI NIKI』 2年半ぶりに日記祭への参加を決めた著者は無謀にも「新作日記本3冊同時発売」という目標を掲げてしまう。そういえば前回はどうやって作ったんだっけ? と思い自分の日記を探すが見当たらない。書いていなかったのだ。「とにかくつらかった」ということしか覚えていない。今回はそうはさせない。未来の自分のために。そして、これから日記本を作る・作りたいと思っているすべての人のために。 日記祭にエントリーした夜から11月下旬までの短い日記をぽつぽつと収録した手作りの日記本です。 (著者公式オンラインストアより) === ※本書籍はhayaoki booksの刊行物ではございません
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Between Timid and Timbuktu / ティミッドとティンブクツーのあいだ【著者サイン本】(著:佐々木里菜)
¥1,210
「”臆病”と”ここから遠く離れた場所”のあいだにあるのはすべて”時間”である」という意味のタイトル(Between Timid and Timbuktu)が付けられた本作は、著者が何よりも苦手で苦痛としている「引越し」という作業に8年ぶりに向き合う場面から始まる日記本。 「引越しの最中」そのものではなく前後を書くことで時間の「あいだ」を浮かび上がらせる、実験的な一冊です。 【著者プロフィール】 佐々木里菜 1991年生まれ。宮城県仙台市出身。2019年より商業写真家として活動する傍ら、2022年に『緊急事態宣言下における写真と日記と短歌の壁新聞ZINE』、2022年に『パートタイム・コメット』を自費出版にて発行。 (2024年12月刊行/A6判/50ページ) === 『Between Timid and Timbuktu / ティミッドとティンブクツーのあいだ』 引越しの最中を「ジェットコースターに乗っている場面」とするならば、この本は「ジェットコースターに乗るまでの階段を昇っている最中」と「ジェットコースターから降りて売店のベンチでアイスクリームを食べながらジェットコースターを眺めている」場面の描写しかなく、肝心の「引越しの最中」は描かれていない。日々の積み重ねで完成するはずの日記本の中に「時間の不在」が存在する。 そのとき感じた色んな事・見た景色・忘れたくないことすべてを覚えていたいのにいつのまにかすべて忘れてしまう佐々木による、前作『パートタイム・コメット(※300部刊行後、絶版)』の純粋な続編という立ち位置での本作。 書くのもつくるのも2年半ぶり・完全書き下ろしの日記本はカート・ヴォネガット・ジュニアの『タイタンの妖女』に影響を受け作られた挑戦作。 表紙に描かれた12個の丸と1本の直線、裏表紙に描かれた顔のない猫、すべての事物に等しく存在する「あいだ」という存在はこの本を読み終わった時に ”分かる” つくりになっている。 (著者公式オンラインストアより) === ※本書籍はhayaoki booksの刊行物ではございません
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鮮やかな季節【著者サイン本】(著:僕のマリ)
¥1,400
『常識のない喫茶店』(柏書房)でデビューし、その後もエッセイを刊行し続ける文筆家・僕のマリさんによる大人気の日記ZINEが入荷しました。 『鮮やかな季節』は2023年11月〜2024年10月の日記集。 同著者による日記本『清潔な寝床』『すべてあたたかい海』『実験と回復』も併せてどうぞ! (2024年12月発行/B6判/80ページ) === 素直でまっすぐで好きです、と言ってもらえることが度々ある。わたしは素直でまっすぐで、だからこそたくさんの人を傷つける。いつも文章を書いている時ふと、いままで何人の人を傷つけたんだろうと考える。救った数と傷つけた数、どちらが多いのだろう。そして、自分は何回傷ついたのだろう(六月二十五日) === ※本書籍はhayaoki booksの刊行物ではございません
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実験と回復【著者サイン本】(著:僕のマリ)
¥1,600
『常識のない喫茶店』(柏書房)でデビューし、その後もエッセイを刊行し続ける文筆家・僕のマリさんによる大人気の日記ZINEが入荷しました。 『実験と回復』は2023年4〜9月の日記集。 同著者による日記本『清潔な寝床』『すべてあたたかい海』『鮮やかな季節』も併せてどうぞ! (2023年11月発行/B6判/114ページ) === 思えば、大好きな友だちと待ち合わせるとき、いつも会った瞬間に大笑いしてしまうのはなんでだろう?うれしさとか、照れとか、「変わってないね〜」という親しみとか、そういうものがまぜこぜになって笑ってしまうのだろうか。(九月七日) === ※本書籍はhayaoki booksの刊行物ではございません
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すべてあたたかい海【著者サイン本】(著:僕のマリ)
¥1,200
『常識のない喫茶店』(柏書房)でデビューし、その後もエッセイを刊行し続ける文筆家・僕のマリさんによる大人気の日記ZINEが入荷しました。 『すべてあたかかい海』は2023年1〜3月の日記集。心と身体に振り回されながらも、生活と出版に奔走し、春の息吹を感じる日々の記録。 同著者による日記本『清潔な寝床』『実験と回復』『鮮やかな季節』も併せてどうぞ! 「少しずつ春へ向かっているんだなと、夕方の空を見て思う。毎日少しずつ日がのびて、夏至へ向かい、そしてまた日が短くなっていく感じが焦れったくてせつない。一生なんてあっという間なんだろうな、といつも思う。わたしは何を残せるんだろう。(二月十九日)」 (2023年7月発行/B6判/62ページ) ※本書籍はhayaoki booksの刊行物ではございません
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清潔な寝床【著者サイン本】(著:僕のマリ)
¥1,500
『常識のない喫茶店』(柏書房)でデビューし、その後もエッセイを刊行し続ける文筆家・僕のマリさんによる大人気の日記ZINEが入荷しました。 『清潔な寝床』は2022年6〜12月の日記集。 同著者による日記本『実験と回復』『すべてあたたかい海』『鮮やかな季節』も併せてどうぞ! (2023年3月発行/B6判/76ページ) === 夜になり、スーパーから帰ってきたパートナーが「喉痛い」と言っていて、きたか……と身構える。前回の風邪のとき、移されてしまったので、今回は寝室を別にして対策していたのに。二人とも、長袖のパジャマで厚着しておでこに冷えピタを貼って寝る。一緒に暮らし始めて最初の、忘れられない誕生日となった。寝る前に抱きしめた身体があつかった。「誕生日おめでとう」と言ったらにっこり笑っていた(七月十七日) === ※本書籍はhayaoki booksの刊行物ではございません
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出版前夜【著者サイン本】(著:早乙女ぐりこ)
¥1,000
2024年に『速く、ぐりこ!もっと速く!』(百万年書房)でデビューし、エッセイストとして注目を集める早乙女ぐりこさん。 『出版前夜』は、『速く、ぐりこ!もっと速く!』の執筆を終えた2024年1月19日から、書店発売日4月5日までを記録した日記本。 大切な人との「ぽかぽかで幸せな暮らし」か、文筆業に全エネルギーを注ぎ込む暮らしか。ひりひりした葛藤が綴られた4ヶ月間の記録。 (2024年発行/A6判/112ページ) === 「ぽかぽかで楽しく暮らせるようにがんばろう」というメッセージを送ったら「本当にその通りだ、ぽかぽかで楽しくって本当に幸せな暮らしだ」と返ってきた。 大切に思っている人がそうやって暮らしていてくれたらいいと心から思っている。でもその暮らしに、たぶん私はいないのだろうと思っている。その暮らしをあなたが手に入れるまでしか、私はきっとそばにいられない。そんな暮らしがこの世のどこかにあると、そんな暮らしを自分が手に入れたとしてもそれを続けられると、私には思えない。そんな暮らしと、商業出版の本が売れて文筆業で食べていけるようになることが二択で提示されたなら、私はきっと迷わず後者を選んでしまう。 (本文より) === ※本書籍はhayaoki booksの刊行物ではございません
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ハローアゲイン【著者サイン本】(著:早乙女ぐりこ)
¥1,400
2024年に『速く、ぐりこ!もっと速く!』(百万年書房)でデビューし、エッセイストとして注目を集める早乙女ぐりこさん。 『ハローアゲイン』は、『速く、ぐりこ!もっと速く!』を出版してからの4カ月間を綴った日記本です。 怒涛の11万字書き下ろし。 (2024年発行/A6判/256ページ) === 毎日の日記を何か月分かまとめて本を自主製作するのは、これで最後にするつもりでいる──。 今日のSは、考えすぎだってわかってるけど、と前置きしつつ、「俺と結婚したらエッセイに書くネタなくなるんじゃない?」と言った。苛立ってしまったのは、それが図星というか、私自身も不安に思っていることを言い当てられたからだろう。というか、先の自分が何を書いているかなんていつだってわからない。いつだって今しかない──。 (本文より) 『恋の遺影』『ハローグッバイ』から早一年。 早乙女ぐりこ恋愛赤裸々日記三部作、ここに完結! === ※本書籍はhayaoki booksの刊行物ではございません
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振り返らずに、船はゆく【著者サイン本】(著:チヒロ/かもめと街)
¥1,210
"右往左往するのが人生。 そう、認められたらいいのに。” 浅草出身の街歩きエッセイストによる、2022年11月1日から2023年2月2日までの日記。 生活の違和感と正面から向き合い、誰かの理想の暮らしをインストールするでもなく思考と実験を続ける日々を書き留める。 累計発行部数1,500冊を超えるかもめと街の日記シリーズ、最終巻! (2023年発行/A6判/138ページ) === <著者プロフィール> 浅草出身の街歩きエッセイスト。『いつかなくなる まちの風景を記す』をコンセプトに好きな店を語るWebマガジン〈かもめと街〉を中心に活動。街の魅力を独自の目線で編集し、情報誌などでエッセイ連載やインタビューも手がける。 かもめと街:https://www.kamometomachi.com X・Instagram:@kamometomachi [本文より] 11月1日 朝から満員電車に乗ってクリニックへ。治療のすべてに怯え、変化を怖がるわたしを見て今回も夫が付き添ってくれた。「今まで君任せにしてきたから」という言葉に少し救われた。 12月17日 夜ごはんは回転寿司へ。「イクラ!」と威勢のいい声で叫ぶ隣のちびっ子。お父さんが慌てて「ちょっと待って!」と制すると「じゃあお持ち帰りのイクラ!」とめげない子ども。ふたりのやりとりが微笑ましい。 12月25日 今年うまくいかなかったり断ったり、断れたことによって守られたことが確実にあったということ。そこにようやく目が向いてきた。 1月29日 昼ごはんはみやちへ。天ぷらが完売で、きつね中華そばという、中華そばの上にきつねがトッピングされたラーメン。違和感がないのが不思議なくらいおいしい。「寒いからコート羽織ってから外に出てね」と言ってくれるお母さんの優しさ。 1月31日 映画を見終わった後、海辺へ行く。海面が光に照らされて煌めく。その様子を通りがかったブレザーの制服を着た女の子が「海、きれいすぎなんだけど!」と言いながらチャリを漕ぐ。 === ※本書籍はhayaoki booksの刊行物ではございません
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日常をうたう 〈8月15日の日記集〉
¥1,650
文字と肉声、過去と今が混じり合う、「8月15日」の日記集。 発行人の椋本湧也さんは1994年生まれ。同世代の著者たちによる日記を通じ、戦争、そして日常について考えてみませんか。 (2024年発行/168ページ) === 94歳の祖母に戦時体験をインタビューし、その録音を聴いた27名の同世代が綴った「8月15日」の日記集。 戦時下の記憶をめぐる祖母へのインタビューと、寄稿者による日記の朗読を収録した『音声版』を聞きながらページをめくってみてください。 "日本では戦争を体験した世代が数を減らし、離れた土地では戦争が長期化するいま。戦争を体験していない私たちには何ができるだろう。94歳の祖母に話を聞くと、戦争が終わって最も嬉しかったのは「部屋の電灯が明るいこと」だったと教えてくれた。そしてこう思った。戦争とは日常を奪うものであり、なにげない日常こそが私たちを存在させてくれているのではないか、と。" (「はじめに」より) 〈ルール〉 1.戦争をめぐる祖母との会話を聴いてください。 2.その上で「8月15日」の日記を書いてください。 3.日記を朗読してください。 音声版: https://podcasters.spotify.com/pod/show/utau0815 (公式オンラインストアより) === ※本書籍はhayaoki booksの刊行物ではございません
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タンポポは電車の座席に根を生やせるだろうか【著者サイン本】(著:鮎川まき)
¥1,000
電車でスマホを眺めていると、白い影が視界を横切った。たんぽぽの綿毛だった。 なぜこの季節に。なぜ車内に。 「レンジで作る!茶碗蒸し」を失敗して、かき玉汁の海を作った日。 猫がわたしと同い年になった日。 適応障害の診断が下りた日。 記録は記憶になり、記憶には足が生えてどこか好きなところへ歩いていく。 時には日記のように。時にはエッセイのように。 『子どもが欲しい、という気持ちが欲しい』の著者・鮎川まきさんによる、2024年6月から10月までの日々を書いた日記本。 (2024年12月発行/A6判/104ページ) === 二〇二四年九月二十八日(土) 電車でスマホを眺めていると、白い影が視界を横切った。たんぽぽの綿毛だった。 なぜこの季節に。なぜ車内に。 まばたきする間に景色に紛れてしまいそうな産毛を目で追う。どうせなら灰色のツルツルした床ではなく、どこかの座席に無事着陸してほしい。 そしたらわたしは毎日その車両のその座席に座り「おっとこぼした」みたいな顔で、ちびちび水をやり続けよう。 やがて青色の座席に美しく映えるタンポポが生える。乗客も職員も首を傾げる。 「抜く?」 「いや、でもせっかく生えたのになぁ……」 邪魔だと感じつつ、誰も花を抜く当事者にはなりたがらない。通勤ラッシュの最中でも金曜日の終電でも、その席に座った人々はタンポポのためにお尻をずらし続けるのだ。 たんぽぽはパイル地の座席に根を生やせるだろうか。 === ▼noteで一部試し読みができます https://note.com/negitoro_1202/n/ne89294b4bcaf ※本書籍はhayaoki booksの刊行物ではございません
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かけないひび【著者サイン本】(著:橋本亮二)
¥1,100
出版社の営業として働く著者による日記エッセイ。 決して輝かしくはない日常、そんな中にあるやわらかい光のような瞬間が、淡々とした筆致で綴られています。 (2024年発行/A6判/90ページ) === 二〇二四年、四十二歳から四十三歳への日々の小さな記録。 本を巡る六月の岩手ツアー。盛岡に降り立ち、紫波の町を歩き、たくさんの人と会った。旅をしていても、日常は頭によぎり、呼吸が浅くなる瞬間はあった。隣にいてくれる人、通り過ぎたり向き合ってくれる人がいて、それは抑えられた。温かい記憶、そのなかにも鋭利な衝動や漠とした虚しさ、足元が揺らぐ感覚はあった。それでも、あの日を思うとやわらかい光に包まれる。 常な日なんてないけれど、日常は存在する。心身の変化を強く感じる。年齢や環境のせいではなく、仕事とも人との関係性においても、核となるところで向き合えてこなかった積年が突きつけられている。言葉を綴ることも、えいやと走り出すことも叶わない日が続く。一日いちにち、欠けることがないようにとだけ思い、繰り返している。 (まえがきより) === ※本書籍はhayaoki booksの刊行物ではございません
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三人の日記、大げさに言うと三人の人生(dee's magazine)
¥1,000
書籍編集者、デザイナー、プランナーの3名による日記本。同じページに3人分の日記が並列で並ぶ構成がユニークで、ささやかな群像劇を見ているよう。 軽い語り口で、肩凝りせず読み進められる一冊です。 (2024年5月発行/B6判/ 81ページ) === 40歳書籍編集者「行き当たりばったり日記」 デザイナーかあちゃん「日常もんもん日記」 58歳プランナー「老後は絶対働きたくないのよ日記」 並列した3人の日記は、日記と一括りに言うものの、性別や立場の違いからか文体やテーマ、生活そのものがまるで違うというのをひしひしと感じ、しかしそれに同じく「同じ時間を生きている」ということもじんわりと感じる。 そしてそんな3人が、同じ本に同じページに掲載される不思議。読んでいくにつれ、なにか交差するようで交差しない、それぞれの人生に、つながりや孤独、虚しさや温かさ。そんな比例したような日常が大げさに語られています。 巻末にはBOOKNERD 早坂大輔さんによる《解題》「日記とは身体性を持ったメディアである」載ってます。 === ※本書籍はhayaoki booksの刊行物ではございません